抗がん剤は、骨髄(血液を作る場所)でも増えるスピードが速いので、影響を受けやすい場所のひとつです。
ここでは「骨髄抑制」と、その中で特に大事な「発熱性好中球減少症(FN)」を整理します。
骨髄抑制とは
血液は、骨の中の骨髄で作られています。抗がん剤の影響で骨髄の働きが落ちると、
3種類の血液細胞が減る
- 白血球(特に好中球):感染と戦う細胞
- 赤血球:酸素を運ぶ細胞
- 血小板:止血する細胞
これを「骨髄抑制」と言います。
いちばん怖い:発熱性好中球減少症(FN)
好中球が極端に減った状態で発熱したものを**発熱性好中球減少症(FN)**と呼びます。
通常なら大したことのない感染症でも、好中球が少ないと一気に重症化することがあります。
予防と対策
FNを防ぐ工夫
- 手洗い・うがい・マスク
- 人混みを避ける
- 生もの・生水を避ける(生卵・刺身・サラダなど)
- 歯磨きは丁寧に、出血を最小限に
- 体温計は手元に
ハイリスクのレジメンでは、好中球を増やす薬(G-CSF:ペグフィルグラスチムなど)を予防的に使うことがあります。
貧血と血小板減少
- 貧血:だるい、息切れ、めまい
- 血小板減少:青あざ、鼻血、歯ぐきからの出血
これらも骨髄抑制で起こります。輸血が必要になることもあります。