抗がん剤をやるべきか

「抗がん剤、やるべき?」

これはホルモン陽性HER2陰性の中間リスク群で、よく悩むテーマです。

まず:医学的に「やるべき」が明確なケース

基本的に抗がん剤を行うケース

    • HER2陽性(必須)
    • トリプルネガティブ(必須)
    • ステージⅢ(強く推奨)
    • リンパ節転移多数
    • Ki-67高値、グレード3

これらは、抗がん剤の効果が大きく、迷いが少ない場面です。

迷うのは「中間リスク」

迷うのは、

  • ホルモン陽性HER2陰性
  • リンパ節転移なし or 1〜3個
  • Ki-67が中程度
  • グレード2

このようなケースです。

OncotypeDXで客観評価

可能ならOncotypeDXで再発リスクスコアを出します。

  • 高リスク:抗がん剤を強く検討
  • 低リスク:ホルモン療法だけで十分
  • 中等度:年齢で判断

詳しくは No.2103 OncotypeDX を。

価値観の整理

医学的に「どちらでも」と言われたら、価値観で決めます。

抗がん剤を「やらない」選択も尊重される

主治医に勧められても、

  • 副作用がつらすぎる
  • 生活の質を優先したい
  • 数%の上乗せでは不十分と感じる

という理由でやらない選択は、十分に尊重されます。

ただ、感情だけで決めず、医学的なリスクを理解した上での判断が大事。

ホルモン陽性ならベージニオの選択肢も

ホルモン陽性HER2陰性の高リスクなら、抗がん剤の代わりに**ベージニオ(アベマシクリブ)**という選択肢もあります。

  • 経口、外来通院
  • 脱毛なし
  • 2年間の長期治療
  • 高額

詳しくは No.2105 アベマシクリブ を。

まとめ