転移再発乳がんのホルモン療法

転移・再発したホルモン陽性HER2陰性乳がんでは、ホルモン療法が治療の中心。

ただし、早期治療とは中身が変わります。

1次治療:CDK4/6阻害薬+ホルモン療法

現在の標準は、CDK4/6阻害薬を最初から併用します。

代表的な組み合わせ

    • パルボシクリブ+AI剤(または+フルベストラント)
    • アベマシクリブ+AI剤
    • リボシクリブ+AI剤

CDK4/6阻害薬の併用で、

  • 効果の期間が大幅に延長
  • 全生存期間も延長(一部のレジメンで)

2次治療以降

1次治療が効かなくなったら、

2次以降の選択肢

    • 別のホルモン療法に変更(タモキシフェン、フルベストラント等)
    • カピバゼルチブ+フルベストラント(PIK3CA/AKT/PTEN変異あり)
    • エベロリムス+エキセメスタン
    • 抗がん剤への切り替え
    • エンハーツ(HER2 lowなら)
    • ダトロウェイ(適応次第)

進行例で大事な「変異検査」

進行・再発時には、

調べたい変異

    • PIK3CA変異
    • AKT1変異
    • PTEN変異
    • ESR1変異
    • HER2 lowへの変化
    • BRCA変異(生殖細胞型・体細胞型)

これらの変異を調べることで、使える薬の選択肢が広がります。

リキッドバイオプシー

血液を採るだけでがん細胞のDNA変異を調べる検査。

  • 体への負担が少ない
  • 進行・再発時の変異検査に有用
  • 一部は保険適用

「効くかぎり続ける」が基本

進行・再発例のホルモン療法は、

  • 効くかぎり続ける
  • 効かなくなったら次の薬へ
  • 期間に上限はない

長く付き合う前提で、副作用とのバランスを取りながら続けます。

まとめ