閉経後のホルモン療法で使われるアロマターゼ阻害薬(レトロゾール・アナストロゾール・エキセメスタン)。
効果的な治療ですが、骨密度を下げる副作用があります。
なぜ骨が弱くなる?
女性ホルモン(エストロゲン)には、骨を守る働きがあります。
アロマターゼ阻害薬はエストロゲンを大幅に減らすため、
- 骨吸収が進む
- 骨形成が追いつかない
- 骨密度が下がる
- 骨折リスクが上がる
という連鎖が起こります。
骨密度検査が大事
ホルモン療法を始める前と、その後は定期的に骨密度を測ります。
骨密度検査(DEXA)
- 治療開始前にベースラインを測定
- 1〜2年ごとに再検査
- 腰椎・大腿骨の2部位
- 結果はT-スコアで評価
T-スコアの読み方
T-スコアの目安
- −1.0以上:正常
- −1.0〜−2.5:骨量減少(骨減少症)
- −2.5以下:骨粗鬆症
予防と治療
生活習慣
日常生活の工夫
- カルシウム摂取:1日1000mg(乳製品・小魚・大豆)
- ビタミンD摂取:日光浴・魚介類・きのこ
- 適度な運動(特に荷重運動)
- 禁煙
- 過度な飲酒を控える
薬での予防
骨密度が下がってきた場合や、リスクが高い場合:
- ビスホスホネート(アレンドロン酸など)
- デノスマブ(プラリア)
- 一部の方にビタミンD製剤
これらは骨吸収を抑える薬です。
デノスマブには付加価値も
実は、骨密度の維持以外に、乳がんの再発予防にも効果があることが知られています。