カピバゼルチブ(商品名:トラケルー)は、AKTというタンパク質を阻害する新しい分子標的薬。
ホルモン療法が効きにくくなった患者さんに、新しい選択肢を提供します。
どんな人が対象?
保険適用の条件
- ホルモン陽性HER2陰性
- 手術不能または再発・転移
- ホルモン療法で進行
- PIK3CA変異、AKT1変異、PTEN変異のいずれかあり
- フルベストラントとの併用
検査でこれらの変異が見つかった方が対象です。
仕組み:AKT経路を止める
AKTはAKT/PI3K/mTORという増殖シグナル経路の真ん中にあるタンパク質。
PIK3CA変異などがあると、この経路が暴走してホルモン療法が効きにくくなります。
カピバゼルチブはAKTの働きを止めることで、経路の暴走を抑えます。
飲み方
- 1日2回
- 4日内服→3日休薬のサイクル
- フルベストラント(4週ごとの注射)と併用
主な副作用
副作用
- 下痢(頻度高め)
- 高血糖(糖尿病様)
- 皮膚障害(発疹)
- 倦怠感
- 吐き気
特に下痢と高血糖は重要。事前に血糖検査、治療中も定期的にチェックします。