「がんが原因で、別の臓器に症状が出る」——それが**傍腫瘍症候群(ぼうしゅようしょうこうぐん)**です。
頻度は低いですが、進行乳がんで時々問題になります。
傍腫瘍症候群とは
がん細胞自体が転移したのではなく、がんから分泌される物質や、がんに対する免疫反応で、
- 神経
- 内分泌
- 皮膚
- 血液
などに異常が出ることを言います。
乳がんでみられる主な症候
主な傍腫瘍症候群
- 抗利尿ホルモン不適合分泌(SIADH):低ナトリウム血症
- 高カルシウム血症(骨転移なしでも)
- 自己免疫性脳症(神経症状)
- 血栓症(トルソー症候群)
- 皮膚症状(皮膚筋炎、紅斑など)
- 貧血、白血球異常
症状例
低ナトリウム血症(SIADH)
- 倦怠感、頭痛、吐き気
- 重症化すると意識障害
- 血液検査で発覚
高カルシウム血症
- 吐き気・食欲低下
- 多飲多尿
- だるさ・うつ状態
- 重症化で意識混濁
トルソー症候群(がん関連の血栓)
- 説明できない深部静脈血栓
- 脳梗塞
- 肺塞栓
- 抗凝固薬での治療