「手術終わったのに、まだ治療があるの?」
これは普通の感覚です。乳がんの治療は、手術後も続きます。
術後治療は「目に見えないがんのタネ」対策
手術で見えるがんを取りきっても、目に見えないがんのタネが体に散らばっている可能性があります。
これを退治するのが術後の治療:
術後に追加される治療
- 放射線治療(局所のタネ対策)
- ホルモン療法(ホルモン陽性の場合)
- 抗がん剤(必要に応じて)
- 抗HER2療法(HER2陽性の場合)
- 免疫療法(特定のTNBC)
- 分子標的薬(特定のホルモン陽性)
サブタイプ別の標準的な流れ
ホルモン陽性HER2陰性(Luminal A・B)
Luminal型の術後治療
- 部分切除なら放射線(4〜6週間)
- ホルモン療法(5〜10年)
- リスクが高ければ抗がん剤を追加
- リスクが高ければベージニオを追加
HER2陽性
HER2陽性の術後治療
- 抗HER2療法(1年間継続)
- 抗がん剤(術前にやった続き or 新規)
- ホルモン陽性ならホルモン療法も
- 放射線(部分切除なら基本)
- pCRが得られなければT-DM1への切り替え
トリプルネガティブ
TNBCの術後治療
- 抗がん剤の続き+ペムブロリズマブ(KEYNOTE-522の場合)
- pCRが得られない場合はカペシタビン追加
- BRCA変異あればオラパリブ
- 放射線(部分切除)
ステージで強弱が変わる
術後治療が辛いとき
ホルモン療法5〜10年、抗HER2療法1年——長期戦が続きます。
副作用がつらいときは、
- 我慢せず主治医に相談
- 薬の種類変更、用量調整、休薬も選択肢
- 「やめる」ではなく「調整する」発想
長く続けるためには、無理しないことが大事です。