HER2の経時的変化

「最初は陽性だったHER2が、再発時には陰性になっていた」

実は、こういうことが起こります。HER2は、時間や治療の経過とともに変化することがあるんです。

どれくらい変わる?

報告によって幅がありますが、再発時の生検でHER2の状態が変わっているのは20〜30%程度と言われています。

  • 陽性 → 陰性に変わる
  • 陰性 → 陽性に変わる(少ないが起こる)
  • low / lowでない の変化

これらの組み合わせで、思った以上に変化があります。

なぜ変わる?

理由はいくつか考えられています。

HER2が変わる主な理由

    • 治療によりHER2陽性の細胞が減って、陰性の細胞が残った
    • 元々モザイク状にHER2発現が違っていた
    • 検査の検体や方法の違い
    • 真の生物学的な変化

なぜ再評価が大事?

HER2の有無で、使える薬がまったく違ってきます。

  • 再発時の組織でHER2陽性 → 抗HER2薬が使える
  • 再発時の組織でHER2 low → エンハーツが選択肢に
  • 再発時の組織でHER2陰性 → 別の戦略

最初の診断時のHER2だけで判断せず、進行・再発時には必ず再評価するのが、いまの標準的な考え方です。

まとめ